あなたと夫・彼とは対等ですか?

〜DV関係について〜

「私が夫からされているのはDVですか?」「夫に殴られた」「夫に無視された」「生活費をくれない」

相談の現場にはそのような相談がたくさんあります。

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者や恋人・パートナーなど親密な関係にある人やあった人から振るわれる暴力のことです。家族間の暴力とも違います。

DVは、けんかではありません。相手を暴力によって、自分の思い通りにコントロールし、支配しようとすることです。

本来、パートナーとは「対等・平等」な関係にあるはずです。

二人の関係がどういった状態であるかを判断できるのは、被害を受けている側です。

常に夫や彼氏の言い分を優先しなくてはならなかったり、機嫌を損ねないように気を遣っていたり、何かを決めるときの選択基準が自分のしたいこと・ほしい物・行きたい場所・会いたい人ではなく「夫や彼氏が許可すること/もの」になってしまっていたりする場合は、DV関係に陥っている可能性が非常に高いといえます。

加害者は「好きだから」、「愛しているから」、「あなたのため」、「私のことを好きなら」、「お前のせいだ」などと、その責任が被害者にあるような言い方をしてくる場合があります。そのため、被害者は自分が悪いと思いがちで、自分さえ我慢すればいいなどと考えてしまいます。

たとえ被害者側にどのような落ち度や至らない点があったとしても、暴力が容認される理由にはなり得ません。

暴力は振るう側に100%の責任があります。

加害者も、イライラすることがあればそれを言葉で伝えることも、加害者自身が気持ちを落ち着かせるためにその場を離れることもできるはずです。

物事の解決方法が暴力しかない、などということはあり得ず、その他さまざまな解決方法がある中で、あえて「暴力」という最も単純で卑劣な行為を選択しているのは加害者自身です。

この関係は、お互いの意識が変わらない限り、なかなか変わるものではありません。更に、周りからもよく「それなら、別れたらいいのに」と思われがちですが、加害者の巧みなコントロールに支配され、別れることも簡単ではありません。

DVは重大な人権侵害です。決して許されるものではないとの意識をもつことが大切です。

次回はDVのチェック表や DVのサイクルについてお話しします。

もしDV関係かもと思ったら オフィスAIMSでお話をお聴きします。

安心してご相談ください。

これからどうしていくと良いか一緒に考えます。